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公安ちゃん

Author:公安ちゃん
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『岡山大学交響楽団』
保科先生の指揮

今年も6月頃に、<岡山大学交響楽団>より、OB通信が送られてきた。(年二千円の会費振り込み票と共に。)
それによると、この夏の<サマー・コンサート>は、7月9日(土)、岡山シンフォニーホール、指揮は、保科洋・秋山隆、曲目は、<リムスキー・コルサコフ:交響曲『シェーラザード』><グリーク・組曲『ペール・ギュント』><シベリウス:交響詩『フィンランデイア』>とある。おまけに、8月21日(日)には、<京都大学交響楽団>との合同演奏会が行われ、岡大は<シェーラザード>で京大は、<ブラームス:交響曲第一番>、合演は、<ワーグナー・ニュルンベルクのマイスタージンガー>である。
 時代は、変わったものだ。僕達のいた頃のオーケストラでは、到底考えられなかった、凄い曲目ばかりだ。あれから50年。学生オーケストラの水準もセミ・プロ並みに向上したのだろう。感慨ひとしおだった。無理もない。僕達が活動していた、<岡大オケ>は、戦後20年も経たず、食糧難や物資不足から、ようやく復興を始めたような時代のオケだった。楽器も立派な物はなく、学生も十分な音楽教育を受けてないような部員がほとんどだった。そんな中でも、より良い音楽を求めて練習したのだった。
 僕が、大学3年生になった時に、今の<保科洋>先生が、常任指揮者に就任して下さった。それまでは、しっかりとした常任指揮者もおらず、毎年<客演指揮者>を探して、一年毎に指揮者が変わっていた。新進気鋭の東京芸大出身の<保科洋>先生を常任指揮者として、迎えられる事は、大変嬉しい事だった。
 保科先生は、レベルも低く、あまり練習もしないような楽団を、よく我慢して育てて下さった。正直、こんなに長く、常任指揮者を続けて下さるとは、思ってもいなかった。いつかは、投げ出されるのでは、ないかと。
 保科先生は、音も出ない管楽器や、まともに弾けない弦楽器であったが、特別叱ることもなく、辛抱強く指導された。その学年で出来る範囲の音楽を追及し、時間を掛けて、一流のオーケストラに育てようと言う夢を持ってこられたのだ。
 僕が3年の夏、京大オケとの合同演奏会が行われた。その年の岡大オケは、まだ未熟なオーケストラだった。僕も、楽器の調子が悪く、まともな演奏も出きなかった。ところが、京大オケは、充実していた。<ブラームス:交響曲第2番>を堂々と演奏した。岡大オケは、<シベリウス:交響曲第2番>だった。常任指揮者就任、数か月の曲としては、難し過ぎたと僕は思った。京大オケの演奏を聴いて、僕達は、意気消沈した。その差は、歴然としていた。
 その思いは、保科先生も同じであった事だろう。後の先生の回想記にこう書かれているのを読んだ。「あの時の悔しさをバネに、岡大オケを一人前にしてやろうと思った。」と。それから、50年、わずかな報酬しかもらえないのに、よくも東京から諦めずに通ってくれたものだ。頭が下がる思いだ。3年前の岡大オケ同窓会でお会いした時には、頭は白髪になり、髪が薄くなられた感はしたが、まだまだ健在であった。
 最近、ネットで<岡大オケ>のホームページを開けて見た。部員数は、120人。アマチュア主義は、徹底されており、外部の奏者で補強したりはしない。入学時に楽器を始めた部員でも、2年目には、一緒に舞台に上がれるよう指導。<プルト指導>(3年生の部員が、初心者を教える個別指導)や<プロ指導者のレッスン>それに、保科指揮者直々の<パート別指導>が行われているようだ。
 最近の演奏履歴を見ると、<サマーコンサート>と<定期演奏会>の2度の演奏会をこなしている。しかも、一年に二つの<交響曲>をやっているから、大したものだ。しかも、マーラー、ベルリオーズ、ブラームス、バルトーク、ドビッシー等多彩だ。
 数年前にやった、<シェーラザード>の動画を保科先生の指揮で鑑賞してみたが、保科先生の指揮も、緻密で繊細で上手になられている。僕等の時代の指揮は、超越されていると思った。
 保科洋先生は、音楽大学で教鞭をとりながら、作曲家や指揮者として活躍されてきた。特に吹奏楽作品では、数々の課題曲を作曲され有名だ。(特に<風紋>は有名。)また、管弦楽作品も多数作曲されている。
 保科先生は、もう80歳を超している。まだまだ、現役で活動されているから、凄いものだ。しかし、そろそろ後継者も考えておられるのだろうか。僕の岡大オケの先輩の中には、保科先生は、確かに凄いが、<保科主義>となり、先生一片倒の音楽になりすぎる傾向にあると、指摘される方もおられる。時には、外から優れた客演指揮者を招き、違った刺激を受けるのも、良いのではないだろうか。勿論、年老いたOBが、口出しするような事ではないが。



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